(もこもこもこ①からのつづきです)
●絵の美しさが育む「視覚」と「想像力」
元永定正さんの絵は、抽象的でありながら非常に鮮やかです。
赤、青、黄、緑といった基本的な色が大胆に使われており、色彩感覚を刺激します。
また、形や動きの描写がユニークで、静止した絵にもかかわらず、動いているようなダイナミックさが感じられます。
赤ちゃんや幼児は、大人よりもずっと敏感に色や形を感じ取ります。
この絵本を何度も見せることで、「赤い色が広がる」「丸い形が弾ける」といった視覚的な感覚を楽しむことができます。
視覚の発達とともに、「これは風船みたい!」「雲みたい!」とイメージを膨らませる力も自然と育まれていきます。
私は、「もこ」が、大きなお山のおばけになって、サボテンを食べているように見えます。
『もこもこもこ』の絵が好きな人に、さらにおすすめしたい本は『おおきい ちいさい』『もけら もけら』『がちゃがちゃどんどん』『ころころころ』です。
これらも、美しく抽象的な絵本です。
元永定正さんは、モダンアート界の巨匠であり、ユーモア溢れる抽象画を描くことで有名です。
本を置いておくだけで、インテリアのような存在感を放つので、それもまた一つの楽しみ方としておすすめです。
私の子供は、本を見つめたまま『もこもこもこ』の世界に寝落ちしたことが何度かあります。
●オノマトペが言葉の発達に与える効果
赤ちゃんにとって、オノマトペは言葉の入り口ともいえます。
「もこもこ」「ぱちんっ」といった音は、耳で聞いても楽しく、発音しやすい響きです。
このようなシンプルな言葉を繰り返し聞くことで、言葉のリズムや抑揚に親しみ、やがて自分でも声に出してみたくなるでしょう。
言葉の発達は、まず「聞く」ことから始まります。
『もこもこもこ』は音を通じて言葉のリズム感を育て、親子のやり取りを通して発話を促進する効果も期待できます。
(③の最終回に続きます)
(ゆっこ)
0コメント